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日本人は文字や口承で語られた世界観を、演劇?絵画などで視覚化し、具体化して表象してきました。絵巻などはその代表格です。絵巻には動きも表現されており、現代の漫画やアニメにもつながるメディアと言えるでしょう。本講座では、日本文化において、物語がいかに視覚化?映像化して親しまれてきたかを、古典文学?近現代文学の視点から深掘りしていきます。
テーマ?日時 | 講師 | 内容 |
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第1回「チャンバラの原点―〈技〉の文化史―」 7月17日(木曜日) 10時15分~12時00分 |
目黒 将史 (地域創生学部?地域創生学科?地域文化コース 准教授) |
主人公が敵役と刀で大立ち回りを演じる。このような物語はいつ頃から語られるのでしょう。また、現代の漫画に描かれる「必殺技」は、いつの時代からあるのでしょうか。実は『平家物語』にはすでに〈技〉を用いた、芸能化した戦いが描かれています。そして室町時代の物語草子になると、さらなる〈技〉表現が垣間見られるようになってきます。本講座では、現代の活劇や漫画につながる〈技〉の文化史を追っていきます。 |
第2回「『平成狸合戦ぽんぽこ』から文化継承を紐解く」 7月24日(木曜日) 10時15分~12時00分 |
目黒 将史 (地域創生学部?地域創生学科?地域文化コース 准教授) |
高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』は都市開発に反対する狸たちをコミカルに描いたアニメです。この作品には、『平家物語』「扇の的」を再現した場面や『百鬼夜行絵巻』などをもとにした「妖怪大作戦」が描かれています。これらの物語は、古典から派生してきたもので、高畑勲が現代の文化として甦らせたと言ってよいものです。本講座では、古典文芸?絵画から『平成狸合戦ぽんぽこ』に至る、文化継承を紐解きたいと思います。 |
第3回「「物語」が生まれるとき ―『かぐや姫の物語』を「読む」―」 7月25日(金曜日) 10時15分~12時00分 |
福田 涼 (地域創生学部?地域創生学科?地域文化コース 講師) |
高畑勲による長篇アニメーション映画『かぐや姫の物語』(スタジオジブリ、2013年)を、「アニメーション」や「物語」に対する「メタ批評」として読み解きます。具体的には、原典である『竹取物語』や、加藤道夫の詩劇『なよたけ』(1946年)等の先行作品も視野に入れつつ分析を施すことで、本作が「人のなさけ」と「物語」との関係をどのように描き出しているかを浮き彫りにします。 |
※講師の順番や講座テーマについて内容が変更になる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※各講座の前に、図書館または文書館の利用ガイダンス(10時15分~10時30分)実施いたします。
※こちらもご確認ください。→チラシ 公開講座「日本文化における視覚化?映像化」 [PDFファイル/296KB]
広島県立文書館研修?会議室(広島県情報プラザ2階)
〒730-0052 広島県広島市中区千田町3丁目7−47
対面形式
※皇冠足球体育_皇冠足球90比分-直播|官网の感染拡大状況によっては、開催を中止する場合があります。
中止となった場合は、申込者に後日メールでご連絡します。
日本文化や歴史に関心をもつ方
30名(申込者多数の場合、先着順)
無料
下記リンク先からアクセスし、お申し込みください。
<往復はがきの申込⽅法>
往信⾯の裏に(1)郵便番号、(2)住所、(3)お名前(ふりがな)、(4)電話番号、(5)メールアドレス を、返信⾯の表に受講される⽅の郵便番号、住所、お名前 (「○○○○」様)をご記⼊の上、 締切⽇までに以下の宛先にお送りください。
〒734-8558 広島市南区宇品東1-1-71 県⽴広島⼤学地域連携センター「公開講座 日本文化」係
※申込締切日は、6月30日(月曜日)(消印有効)です。
県立広島大学地域連携センター
電話 082-251-9534
E-mail : kouza@pu-hiroshima.ac.jp